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    modesteria〈モデステリア〉について

    革製品の製造販売

    modesteriaは造語である
    謙虚、上品、ささやかな、などの意味をもつ"modest"
    店、製造所などの意味をもつ"eria"
    この二つの単語を掛け合わせて作った言葉
    謙虚な姿勢で革と向き合い、デザインから裁断、漉き、縫製まで一貫して自分の手で行う
    ささやかながらいつまでも使い手の生活に寄り添う事を願って


    革は動物が生きた証

    人は生きる為に畜産を始めた
    現在その代償は温暖化や環境問題と多岐に亘る
    飼料を得るため熱帯雨林を伐採し、農薬を撒いては土を殺す
    食の副産物という大義名分で革を鞣しては川を汚し、その水で生活をしなくてはならない人達が病気に罹る 
    動物にも病気が蔓延する
    生態系が壊れていく

    日本にいると実感はあまり無いが、世界レベルではその様な事が起きている

    産業動物がいないと私の仕事は無くなってしまうので妙な事を言っているように思えるが現実問題そうなのである

    もちろん畜産や肉食を否定するつもりはない
    ただ、過剰供給になり過ぎているのではないか
    生きる為に命を頂いていたのがいつの間にか食品ロス状態である
    飢餓で亡くなる人達がいるのにだ

    富を築くためだけの世界的な一部の大企業がそんな状態を作った

    しかし徐々にではあるが様々な問題を解決しようと多くの企業が動き始めている

    私は個人で活動しているために大それた事はできないが、皮革製品を扱う者として食やゴミ、動物愛護や環境問題に出来る範囲で取り組んでいきたいと思う


    人が生きていくため(食べるため)に殺された動物の命で私は商売をしている


    改めてそう考えた時、完全に人間のエゴで殺される動物たちがいる事に気が付いた

    犬や猫の殺処分である

    ペットとして飼い、飼えなくなったから保健所や愛護センターに連れて行く
    そのまま引き取り手がいないと場合によっては殺処分になる

    センターの方たちのご苦労や法改正も手伝い、数年前に比べて殺処分数は激減しているがなかなかゼロにはならない

    そんな中、ボランティア団体が引き取って避妊や去勢手術をし、散歩やしつけを教え、譲渡会を催している

    私も引き取りたい気持ちはあるが、一人なので動物を飼うことは難しい

    ただ、やはり動物の命をお金に換えている身としては動物を助けるためにも働きたいと思う



    人任せになってしまうが、売上の一部を動物保護団体やボランティアに寄付をしつつ、救われる命がある事を願う




    牛や豚などから頂いた命で、犬や猫などの命を助ける架け橋になれるように





    世界規模の問題の解決には程遠いかもしれない
    ただ命を扱う者として自分には何が出来るかをよく考えた結果、先ずは命を継なぐ事から始めようと思えた